134. アメリカ人ポートフォリオ・マネージャーとの対話

昨日、日本・韓国担当の某社アメリカ人PMと会食。日本在住5年で奥様も日本人、だけど日本語はちょっとしか話せないという、ありがちなIvy LeagueのBachelorとMBA保有者。で、「高学歴」ということで民主党支持者。

以下、彼の疑問・質問に答える形で、日本の経済および安全保障を取り巻く諸問題について意見交換した。

① アメリカ人PM:
鳩山首相は、何を目指しているのか分からない。東アジア共同体構想をぶちあげたり、日米関係の包括的レビューを示唆したり、おまけに普天間問題では解決する意欲に欠けているように見受けられる。明らかにアメリカから距離を置こうとしているのではないか。

私の答え:
日本の有識者でも、「脱アメリカ」志向による日米関係(同盟)の軋轢を懸念する声が散見される。しかし考えても見てほしい。真に「脱アメリカ」を目指し、日本が本当の意味でアメリカから独立するためには、外交・安全保障をアメリカに丸投げするこれまでの「吉田ドクトリン」を破棄しなければならない。具体的な試金石は、解釈改憲によって集団的自衛権を認めるか否かということなのだが、ついこの間、鳩山首相自身が解釈の変更に踏み切らない旨、国会で発言した。つまり、日本は今後もアメリカの属国としてやっていく意思を表明したようなものだ。

鳩山首相だけなら、日本が属国であるという認識が極めて薄いという可能性は皆無ではないが、小沢幹事長は骨身に染みて知っているはずだ。つまり、これまでの「脱アメリカ」的発言は、連立相手の社民党や沖縄県民の感情に訴えつつ、かつ日本国民全般に対しても自民党政権との違いを「表面上」アピールするという、純粋に国内政治向けのパフォーマンスと見ることが妥当だ。

但し、こんなことに付き合わされているアメリカは、心底うざったい思いをしいているし、日本の政府および当局に対し(太田述正氏の表現を借りれば)軽蔑の念を一層強くしていることだろう。

今日の引用
こんなことぐらいで負けてたまるか!最後に勝つのは、この俺だ!

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