130. 日本の現実的シナリオ_属国・ゼロ近辺成長・「国債バブル」の継続

今週、日本の今後のシナリオについて、社内で様々が議論交わされている。以下、概ねコンセンサスが得られたもの。

①アメリカの保護領(属国)に甘んじ続ける
解釈改憲による集団的自衛権の認定に踏み切らず、引続き外交・防衛をアメリカに丸投げし、属国の地位に甘んじ続ける。

(貶められ続ける、ということではないのがポイント。太田述正氏が指摘している通り、これは吉田ドクトリンを国是とし、日本が選択した結果であるということ。)

その結果、諜報機関も持たず、「軍隊」も存在せず、安全保障能力が鈍磨(というか雲散霧消)した結果、国のガバナンス機能を回復することかなわず、というこのままの状態が継続する。

②潜在成長力の向上に成功せず、今後も「ゼロ近辺成長」(私の造語)に甘んじ続ける
TFPで説明されるところの技術革新や労働・資本の業界移動による資源再配分が実現されず、潜在成長率がゼロ近辺(ひょっとしたらゼロ以下かもしれない)で落ち着いてしまう。これは池田信夫氏が述べている通り、労働規制の強化やメディア・通信における旧態以前とした規制志向を見ている限り、かなり現実的で「今後の予想」というよりも現状追認といった趣だ。

③資金が国債に滞留し続け、債務残高の増大と低金利・低インフレという稀にみる均衡状態が続く
上記②を前提とすれば、民間における資金需要は低位で推移するため、郵貯だけでなく民間金融機関の投資も国債に集中し続ける。そのため、対GDP比の国債残高も伸び続けるが、今後しばらくは低金利・低インフレという、「悪い均衡」の状態が続く。

(最も、これでは債務残高が発散してしまうため、何れかの時点で恐らく消費税等の増税によるプライマリー・バランスの黒字化が実現されるだろう。しかしそれだけで債務残高が減少することはなく、対GDP比の国債残高も「超高位安定」するというのが、このシナリオ。)

空寒いのは、これが悲観シナリオではなく、位置付けが「現実的シナリオ」となっていることだ。「小鳩」政権下の、これまでの政策、閣僚の発言・動きを見る限り、①~③全てが現実的である。

今日の一句
孤独を友とせよ。そして歩め、己が両足で。この冷たく乾いた荒野を。

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